秋と冬

久しく文章を書いていなかった。
この10月から12月の頭まで嬉しくも様々な場所で踊る機会に恵まれてそれに心が持っていかれてし
まっていた。深く不覚。
しかし渦中から外れ物事が過去というカテゴリーのくくりになってみると、いやいや、過去っていうのも
実は取り様で全然風合いの違うものになるなと実感した。
例えばセッションハウスで東海林靖志と始めてに近い状態でDUOを作った。なんでDUOだけ英語表記
にしてしまうのか。よくわからないが自分の中で出演者が君と僕という二人称の関係性は結構特別なも
のらしくそう考えてしまう。そういえば昔からソロ、トリオ、郡部は得意だがDUOは数えるくらいしか
やっていない。自分の癖を感じながら取り組んだその作品は未熟ながら面白い可能性を示した。
それを一回で終わりとしてしまえば終わりだが、でも来年の2月、10月に再演の予定を得たその作品は
よもや過去のカテゴリーにはくくりきれなくなった進行形として東海林との間に生まれた。

10月に霧島の美術館で踊った経験も自分の中では非常にでかい。内田さん、市川さん、そして美術館副館長
ありがとうございました。
たまに訪れる素晴らしい環境で踊れる果報を頂き良き経験になりました。また流しソーメンしましょう。

11月の札幌振付家講座。ホーム札幌。
こないだのワークショップから打って変わっての集中力。地元のダンサーの意識がメキメキ上がっている。
いや、そうっす、その調子。数年前のワークショップで重ねた経験は隠れる事があっても無くならない。
そして始めて会った方々。すごかった、脱帽。お世辞抜きで僕が頻繁に行く他の地域の方に見て頂きたい。
新旧ひっくるめ受講者の方々が発表した作品は東京で作品作りやってるダンサー達に追随してます。断言。
継続しましょう。そして作家が住まう街、クレイジーでラディカルな振付け作品が作れる地域を目指しましょう!
俺は可能性を感じたよ。拓さん、受講生の皆さん、そしてこんな先を行く企画を受け入れてくださった北海道
文化財団さんありがとうございました。

そして12月新潟砂丘館。ま、ここもホームっす実際(笑)。
ただいま砂丘館!そこでは相変わらずアイディアの神が「どうも〜」と降りて来てくれる。
OrganWorksの最年少渡辺に同行してもらいお陰でがっつり4回の公演乗り切ったが、今回は新潟の蓮池ももさんという同年代の画家さんと一緒に公演を組み立てた。彼女との共同作業は短い時間ながら自分にいろいろなヒントをくれるものとなった。
作品が残らないという宿命みたいな物を払拭できる経験。いやぁ、これは奇跡に近い経験です。
砂丘館のアイディア神仕込みのその経験。OK、多分来年のOrganの公演に活かされるでしょう。
砂丘館、大倉さん、斉藤さん、小田さん、川上さん始めスタッフの方々、土佐先生、新潟中央古田先生、
南高校の舟山先生そしていつも砂丘館公演を楽しみにしてくれる皆さん。それは東京も、岩手も新潟も仙台も
関係なく、砂丘館という場所が刹那的に我々の居場所になって共存して出来事を向かい入れた。
そんな超能動的な皆さん。僕はそういった「動く」人に支えられてます。ありがとうございました。

長くなります。もう少し。
この霧島、札幌、新潟に共通している事はダンスが現れるところは首都だけのものじゃないし、劇場だけの
ものではない。しかし、どれも企画は中途半端じゃない。がっつりやってる、やろうとしている皆。
その意識の共鳴が美しく刺激的で継続的なものに繫がる。
霧島は副館長が長年に渡り本当に面白いものを探し、こんなどこの馬の骨も受け入れて敷地内で好き勝手
やらせてくれた。そして地元の方はそれを信じ、念に一度の文化の日を楽しみにしてる。素晴らしい。
新潟はどうか。大倉さんだ。あの人がちゃんと美術評論家としての目を輝かせ、そして子供のような好奇心を
隠さずに、歴史的な建物に芸術の息吹を吹き入れてる。市内、近郊他の良い場所沢山あるけど、
砂丘館は老けてないね。ただ維持するだけじゃ場所も老ける。それは管理者の怠慢からなると思いますがね。
佇まいは落ち着いているが中はアーティストのそしてそれを楽しみにする人の好奇心で渦巻いている。
行ったら解る。あの興奮と人々の期待に満ちた場所自分の住む地域にあったら本当に良いなと思う。
札幌。ここは人の連結だ。拓さんがずっとやってる。ずっと。理解者なんて数人だったよね。俺は知ってる。
20代頭、東海林と拓さんとミスターとサキくらいだった。コンテで熱い事しようぜと息巻いたのは。
それ以来ラディカルな機会を楽しいでしょと言って、本当そういう些細だが根源的な理由で皆に提案している。
札幌の人間はこれを邪魔にせずに徐々に受け入れていってる。素晴らしい。
やっときた。しかし、まだまだ行こう。

僕はこういう地域を増やしたい。
街おこし企画多々あれどね、人と結びつく機会をくれるそんな機会を待っている。
仙台?いわき?神戸?金沢?山口?福岡?宮崎?未だ知らぬ土地故解らないが、毎年東京から来るゲストの一人。
では、無く。
毎年、「帰る」場所。そして刺激を与えるというモチベーションの持続と変化を見届ける事を口にしない約束として
別れ、戻り、別れ、戻り。。。。
そして最終的にはね、地方同士の繋がりを作るのがゴールだよ。いや、出来ると思いますよ、各地の皆さん。
東海林が新潟で踊る。渡辺はるかが札幌で踊る。次は札幌の皆がどこかに行く。広島のダンサーが北海道に来る。
繋がりは東京を経由しなくてもいいんだ。ダイレクトに。

そんな事を考えさせてくれる秋でした。感謝です。

ダラダラ長くなりました。文章書いていなかった分。許してください。
しかも更に宣伝を二つ。

12月28日に池袋東京芸術劇場シアターイーストでソロ公演やります。
スペイン帰国初ソロ兼2014年踊り納めです。
僭越ながら是非見て頂きたいです。昼公演の演目は再演、そして夜は新作です。
info@theorganworks.comにて予約承ります。今の自分が詰まっています。
忙しい時分というのは承知で心から、何卒宜しくお願い致します。

そしてもう1つ。これはちょっとイレギュラーですが、
新潟でやった朗読公演のテキストを本にしたいなと動いています。が、僕はダンサーしかやっていないので
全然ノウハウありません。が、いつかいつの日か本にしたいと。。。。
何の宣伝なのか解りませんがとにかく本になった日には是非お手に取ってください!!
何も決まっていませんが宣伝でした(笑)

ではでは、寒い季節風邪には気をつけてください!

平原慎太郎

4 thoughts on “秋と冬

  1. びりくま

    新潟のテキスト、ぜひ発表してください。途中で出てしまったのが心残りで…、全編通して読んでみたいと思いながら帰りました。蓮池さんの挿絵で絵本というのも良いような。。。楽しみに待っています。

    1. Shin Post author

      びりくまさん>
      ありがとうございます。今現実になりそうでわくわくしています。しばしお待ちを。。。

  2. 花男

    「金沢」も平原さんの“帰る場所”になるといいな。何かできる事を模索してみます。
    2015年は各地で色んな平原さんを観にいきたいと思います。

    1. Shin Post author

      花男さん
      メッセージありがとうございます。金沢は石川県ですね。何度も訪れている日本でも好きな場所の一つです。ご縁を待ちます。

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