スペイン滞在記:秋に留まる心 自分に宛て

こんにちは。
マドリッドの遅い朝は日本にはなかった作業の時間をくれます。
8時頃にようやく白む空。
それまでに自分が受けた刺激と日本でやり残してきた事をパソコンに詰める日々です。

日本では友人達がそれぞれの公演に励んでいます。こういうのを外国から応援したり、
やっている事を想像する事が楽しくも、ちょっと焦りもあったりして確実に日本に居る
状態とは違います。
こんな日が来るとはと思う日々。
この状況を想像した自分がいなかったけど居て欲しかったとも思いました。

投げ出しながら歩む事もあります。

周りには世界と対峙しながら過ごしている人間も大勢います。
一緒に作品を作る大植真太郎もそうです。
島地保武もそう。柿崎麻莉子も。

自分は彼らと比べてスポイルした世界に居る様な気がしてなりません。
自分の今回の研修はそこからの脱却ですが、それでも尚、自分はここでのんきにやっている
ように感じています。
この時間がものすごく苦痛です。
自分はいつ世界と対峙し、いつ自分の中の自分と対峙していくのか。
そこのステージに立つ事も未だ叶わなず、誰になんの言葉を踊りを借りて発しているのか。
世界とは一体何なのか。今何をやっているのか。
この事を少しでも消化し少しでも前に出て目の前に居る人間の顔を見ようとしています。
今、現在僕はこんな感じです。
秋の風が体に染みます。

もしも、この文章をダンサーが読んでいたらこう言いたい。
そう目の前の君にこう言いたい。
何かをやりきったと思ってしまった瞬間から全てが止まったままだと。
まだ何もやっていないし、始まっていないと。
先を急げ、死ぬ前に始めてくれ。

秋と場所がそう告げる。目の前の自分に。
海の向こうで友達がそんな時間を、自分自身に立ち向かい世界を相手にしている。
僕も一刻も早くそこに向かわなくては。

先は長い。

平原慎太郎

4 thoughts on “スペイン滞在記:秋に留まる心 自分に宛て

  1. 高橋

    一刻も早くそこにむかわなくては…の文章に、まだ旅立たれたばかりじゃないですか…と軽々しく書けないのは。一方的にですが、それまでの平原さんのあまりに濃密で凝縮された日々をお体大丈夫なんだろうかと心配しつつ信じられない数のご出演舞台拝見させて頂いて参りましたので…1ヶ月間にも満たないそちらでの日々が平原さんにとってはどれくらいの時間に感じられたのだろうと思いを馳せました。

    C/…遠い北の地で、コワモテでオッカナクてニッカボッカでオーラありまくりで男気溢れてて豪傑で髭面で恐くて…(←軽くdisって…ますか…笑…お3人様のご関係者様、当方、お3人様とほぼ面識無いただの1ファンですので何卒お許しを…汗)…そして凄い身体能力。そんな3人の唯一無二の舞台拝見させて頂き…しらずボロボロ泣きながらの夜道。

    大きい兄やん、屈指のダンス専門劇場での舞踊、有難くも拝見することが出来、やっぱりボロボロ涙溢れて止まらずの劇場からの夜道。その後も続く圧巻のツアー、フランス、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、スペイン、レバノン、ストックホルム。来週末のブラジル公演が千秋楽でしょうか。

    真ん中兄やん、昨年オランダツアー、こないだのフランス公演は無理でしが。今週末、日本の北の地での新作、有難くも拝見することが出来。劇場という限られた空間で繰り広げられた作品は…それは、壮大な男達の冒険物語でした。また泣かされました。観客皆さん笑顔の大喝采の中、勝手に想い溢れてベソかくマヌケファンで面目無い。汗

    そして末っ子兄やん。気持ちの思うままに、おもうように、ぞんぶんに。豊かな時間をどうかお過ごし下さい。言葉の “世界” なんて、ばくっとしたものに囚われず。
    上手く言えませんが…私にとっては、どこの国であろうがあんまり関係なくて…
    いまはカクカクシカジカ、の3人に逢いに劇場に行くんです。
    C/としてまた集結される日を心待ちにしながら…

    うーん。汗。いつも長々とした文章で……大変失礼致しました。汗

    1. Shin Post author

      メッセージありがとうございます。いつも励みになります。
      世界は言葉ですか(笑)そうですね、楽になります。
      大植が示している世界はワールドツアーでもなく創作の深淵です。そこに捕われた以上もっと進まなくてはいけないのだと思ってます。
      なんにせよまだ始まったばかり。頑張ります。

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