我々OrganWorksの企画が年始から早々と行われた。
自分が居なくても企画が始まり、そして無事に閉じた事本当に嬉しい限りで。
勿論不在の間頑張ってくれたスタッフの方々には感謝でいっぱいです。
青木尚哉さん、薬師寺ありがとうございました。
そして多くの受講くださった皆様、見に来てくださった方々も本当にありがとうございました。
さて、今はカンパニーも冬休みが開けまたクラスと新作のリハーサルを繰り返している。
自分は日本を飛び出てきた勢いが落ち着き、現在は冷静にスペインでの生活を過ごせる様になったかな。
リズムができたというべきか、毎日に振り回される事なく淡々と過ごしている。
とはいえ慣れないものはいくつもある。
スペインに来てから一番きっついのは芳香剤というか、臭いものに対する匂いのアプローチが凄い事。
こちらはやたら匂いをつける。もうくっさいの。逆に。
チーズケーキを食べると大量のバニラエッセンスが混入されていてチーズの味しないし、手を洗ってもココ
ナッツの匂いが手に染み付き手を洗いたくなるなど序の口。
最近気がついたのはゴミ袋に匂いがついてる。多分トイレ用の袋なんだろうけどお花の香りがする。
ゴミ袋を変えた日のトイレの匂いのカオスといったらない。
ココナッツと芳香剤とゴミ袋が醸し出すお花の香り。
とはいえ、鼻の感覚を麻痺させずにはいられない街がなんとなく好きになってきた(笑)
なぜか。
ある日これはどういう事なのかと考えた。
一つに物事の根を探る事をせずに上塗りをするという事を常に行っているのかなと思った。
あ、悪く聞こえるかもしれない。
言い換えればサービス精神にも繋がるのかな?
接点に対し敏感でありながら隠された根本の部分は非常にルーズであったりする。
それはそれで悪くはなく、むしろ人なつっこさも感じるポジティブな国民性かもしれない。
やたら人当たりがいいマドリッドの人間。
南米から来ているフレディ君と話すと都会的で皆冷たいよとか言ってたけど東京の10倍は人懐っこいと思う。
逆に南米どんななんだ。おそるべし。
そういえばマドリッドは水道が整っていて毎日を水道水で過ごしている。
東京ではしてこなかった事だ。
自分が子供の頃は水は水道で飲む以外考えられなかった。
いつの間にかそうなったんだ。
理由は知らんが知ろうともしない。
つまり、自分によって隠されたまま幼い時代と生活を別離させてしまい、変わってしまった。
なぁなぁで何かに巻かれてしまう自分の性格。
なるほどなるほど、ちょっと違う国で自分のなぁなぁな性格が功を奏し順応しているようだ。
スペインの包容力に少しずつ日本海のグレーの海で出来た心が溶けて行くのを感じる一月の中旬でした。
日本は成人式か。
新成人の皆さん。素晴らしい一年を。
平原慎太郎